設立趣意書
[設立趣意書]
I . JIG設立の経緯とJIG国内委員会(JIG JAPAN)設立の目的
JIG(Joint Inspection Group)とは、国際石油資本(メジャーズ)を中心とした航空燃料に関する深い経験と知識を有する専門家を主体とした人々のグループであり、元来、空港等の共同利用施設のインスペクションを定期的に実行するためのメジャーズ間の協議体的な組織であった。
メジャーズ各社においては、航空燃料に関する深い経験と専門的な知識を有する社員が減少してきている中、夫々が専門的な知識を有するインスペクターを社員として雇用するのではなく、メジャーズ各社が共同で専門的な知識を有する人(退職したエキスパートも含め)をインスペクターとして利用するという考えに至っている。
JIGは世界各国の航空燃料関連施設のインスペクション、また、施設建設、関連機器の改良等に寄与しながら、航空燃料の品質と取り扱いに関する世界共通の管理指針としてJoint Guidelinesを発行している。
石油連盟は1976年以降、国内の外資系石油会社等から提供されるJIG情報を基に、わが国のジェット燃料の品質規格(共同利用貯油施設向け統一規格)やジェット燃料取り扱い基準に関する指針(1989年以降)を制定し改訂してきた。石油連盟は、2005年6月、JIGの最新技術情報等を直接に迅速かつ的確に入手でき、石油連盟の品質規格等の適時適切な改訂を可能とするため、JIGに加盟した。
石油連盟がJIGに加盟したことによって迅速かつ的確に入手できるJIGの最新技術情報を、国内でジェット燃料を取扱い使用する全ての関係者が共有し、ジェット燃料の品質管理を徹底し、取扱い施設の安全性、効率性を高めることを目的に、JIG国内委員会(JIG JAPAN)を、石油連盟の付置組織として設立することとした。
II . JIG国内委員会(JIG JAPAN)の構造
1 . 名称
☆日本語名:JIG国内委員会(略称:JIG JAPAN)
☆ 英語名:Japanese National Committee for JIG(Common Name:JIG JAPAN)
2 . 組織構成(会員資格と年会費)
(1) |
カウンシルメンバー: 年会費 10万円/年 石油連盟 航空問題検討委員会メンバー会社 |
(2) | アソシエートメンバー: 主に日本国内で事業活動を行う航空会社・空港施設会社・給油会社、関連メーカー、輸送会社等でJIG国内委員会に参加を希望する者のうち、評議員会において参加を承認した者 |
(1) | アソシエートメンバーA:5万円/年
JIG技術情報の提供に加え、技術委員会の委員として参加可。 (希望社のみ。) ・ 主に日本国内で事業活動を行う航空会社
・ 第I種空港もしくはそれに準ずる空港に所在する空港施設会社、給油会社 |
(2) |
アソシエートメンバーB:3万円/年 JIG技術情報の提供。
(なお、必要に応じ技術委員会にご出席いただくことがあります。) ・ 記以外の空港施設会社、給油会社、関連メーカー、輸送会社等
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なお、事務局は石連内に置く。
3 . 運営母体
総会、評議員会、技術委員会から構成する。
4 . 主な活動内容
(1) |
ジェット燃料油の世界標準の品質規格・品質管理の国内への普及
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(2) |
国内最新技術の情報発信 国内で行われているジェット燃料の取扱いに関する安全・品質管理基準等について技術的検討を行い、石油連盟としてJIG等への意見具申・情報発信を行うこと。 |
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(3) |
インスペクションの標準化【中長期目標】 ジェット燃料油の品質・性状、空港におけるジェット燃料油の給油・貯蔵施設等について、航空会社等も含めたインスペクションのあり方を模索・検討し、効率化の観点からインスペクションの標準化を図ること。 |
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(4) |
インスペクターの育成・共有化【長期目標】 ジェット燃料油の給油・貯蔵施設等のインスペクションを実施する専門的インスペクターを育成し、その共有化を目指すこと。 |
5 . 発足時期
2007年3月6日の設立総会時
・2009年4月改定
アソシエートメンバーA、Bの別を無くし、下記の通りアソシエートメンバーの資格要件及び年会費を改定した。
(1) |
アソシエートメンバー:3万円/年 JIG技術情報の提供に加え、技術委員会の委員として参加可。
(希望社及び技術委員会に積極的に参加できるメンバーのみ。) ・ 主に日本国内で事業活動を行う航空会社
・ 第Ⅰ種空港もしくはそれに準ずる空港に所在する空港施設会社、給油会社
・ 上記以外の空港施設会社、給油会社、関連メーカー、輸送会社等
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